JAPAN RISING STAR PROJECT J-STARプロジェクト

いざ、世界へ!きみの可能性は、きみの想像以上だ!

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イベント情報

2021.11.15

東京2020 出場選手をゲストに迎え、才能(タレント)発掘トークイベントを開催

「J-STARプロジェクト」では、2021年11月8日に競技転向からオリンピック出場した、金メダリスト 見延和靖選手(フェンシング代表/エペ団体)、白子未祐選手(7人制ラグビー代表)、またJ-STARからパラリンピック出場を掴んだ小松沙季選手(カヌー代表/J-STAR4期生)をゲストにお迎えして、『J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク』(報道関係者向け記者会見)を開催し、新しいチャレンジに挑戦するきっかけや、決断など貴重な経験を伺いました。

また競技団体から、J-STARの育成担当である齋藤里香氏(日本ウエイトリフティング協会)、指宿立氏(日本パラ陸上競技連盟)を迎え、アスリート発掘する立ち場からの視点で話を伺いました。

J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク (2021年11月8日開催)

イベントは、独立行政法人日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンススポーツセンター ハイパフォーマンス戦略部 部長 久木留毅の概要説明を皮切りにスタート。
「J-STARプロジェクト」の概要説明をはじめ、J-STAR生の活躍の様子などをご紹介しました。

見延選手、白子選手、小松選手のトーク内容はこちらをクリック
齋藤氏、指宿氏のトーク内容はこちらをクリック       
J-STAR生の主な活躍情報はこちらをクリック        

トークセッションでは、まず「競技転向」経験者である見延選手、白子選手、小松選手から、それぞれのキャリアを振り返りながら、競技転向歴やきっかけ、現在の競技に生かせていることなど貴重なお話しを伺いました。

(左から)見延選手、白子選手、小松選手

続いてご登壇いただいた齋藤氏、指宿氏からは、競技団体の育成担当者としてJ-STARプロジェクトに関わる立場として、発掘の視点やJ-STARプロジェクトのプログラム内容や、選出された選手の様子などをお聞きしました。

(左から)齋藤氏、指宿氏

イベントの最後に、これからJ-STARプロジェクトに挑戦しようとしている皆さんへのメッセージをいただき幕を閉じました。

日本国内において、多くの学生・生徒が中学校や高等学校卒業のタイミングで競技から引退してしまう現状があります。また、強豪校や部員数の多い学校へ進学したことでレギュラーの座を獲得できないまま引退となったり、個人として高い競技力や運動能力を有していても団体競技でチームとして全国大会への出場を叶えられず埋もれてしまったりしている場合もあると考えられます。
J-STARプロジェクトでは、日本全国に埋もれている可能性に満ちた学生や若手アスリート、障がい者の方から、現在実施している競技はもちろん新たな競技での適性を見極め、オリンピック・パラリンピックなど世界レベルの大会で活躍できる才能(タレント)を発掘してまいります。

登壇者プロフィールはこちらをクリック



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▼J-STAR生の主な活躍情報
【オリンピック競技】

U19日本代表候補選手ボート2名
2020年アジアジュニアユース選手権大会
4位入賞 パリオリンピック強化指定選手
ウエイトリフティング1名
女子セブンスユースアカデミー選出7人制ラグビー1名
ナショナル・トレーニング・アカデミー選出ハンドボール4名


【パラリンピック競技】
・東京2020 パラリンピック競技 出場

車いすフェンシング阿部知里 選手2018年度(1期生)
車いすフェンシング 松本美恵子 選手2019年度(2期生)
ボッチャ木村朱里 選手2019年度(2期生)
カヌー小松沙季 選手4期生として検証中



東京2020パラリンピック競技 最終聖火ランナー

パワーリフティング森崎可林 選手2018年度(1期生)
ボッチャ内田峻介 選手2018年度(1期生)



・バーレーン2021アジアユースパラ競技大会出場

陸上競技  3名 (3期生:2名、4期生:1名)
パワーリフティング  1名 (3期生:1名)
水泳  5名 (2期生:2名、3期生:2名、4期生:1名)



▼見延選手、白子選手、小松選手のトーク内容
見延選手
小学校時代は地元のスポーツ少年団で空手、中学校時代は部活動でバレーボールに取組んでいましたが、高校進学時に父親の勧めもありフェンシングに転向しました。空手もバレーボールも好きだったので転向はネガティブな理由ではなく、自然と“より高いレベル”を目指せる競技に進んでいました
僕は色々な競技を経験して、自分が一番“ワクワクする”フェンシングに出会うことが出来ました。競技転向をする時、“最初の一歩”を踏み出すことはとても勇気のいることだと思います。もしその一歩を自分の気持ちだけでは踏み出せなくて、誰かに背中を押してもらったということでも良い。自分の可能性を信じて、好奇心を忘れずに、色々な事にチャレンジしながら、自分が一番ワクワクする何かを探してほしいです。


白子選手
小学校から高校時代は部活動でバスケットボール、大学から社会人当初はラクロスをしていて、2019年に7人制ラグビーに転向しました。思い返してみると、“高い目標を目指す”ことや、‟もっとワクワクすることに挑戦する“ことが好きで、日本一を目指せるラクロス、オリンピック出場を目指せる7人制ラグビーに惹かれて転向しました。バスケットボールで身に着けたフットワークや対人競技としての競技感、ラクロスで経験した自分で考え抜く力はどんな競技にも生かせると感じています。最初は技術面で経験者に敵わないかもしれませんが、他の世界を知っていること、他の人とは違う特長を持っていることは競技転向者のアドバンテージです。
新しい環境に飛び込んだからこそ経験できたことは私にとってとても大きな財産です。目の前に挑戦できるチャンスがあったら、その可能性を信じて、ぜひライしてほしいと思います。


小松選手
受障前は実業団のバレーボールチームに所属していて、J-STARプロジェクトをきっかけにカヌーを始めました。競技を通じてどれだけ「人として成長できるか」が大切で、その手段がバレーボールやカヌーであると考えています。
入院中の2020年6月にJ-STARプロジェクトの測定会があると聞き、入院生活でどれくらい体力が落ちたか、車いすでどれくらいのことが出来るのかを知りたくて参加しました。「自分試し」のために参加した測定会からどんどんと道が拓け、パラリンピックにも出場することができ、たくさんの新しい世界を知ることが出来ました。人前に出ていくことが恥ずかしかったり、体力に自信がなかったり色々な気持ちがあると思いますが、「チャレンジすることに意味がある」と思います。私も最初からパラリンピックに出たいと思っていたわけではありませんし、未来のことは本当に分かりませんので、まず最初の一歩を踏み出してほしいです。


▼齋藤氏、指宿氏のトーク内容
齋藤氏
J-STARプロジェクトの検証プログラムでは、競技団体毎にプログラムが組まれており、ウエイトリフティングでは、競技トレーニングだけでなく、睡眠やセルフケアの講義、適切な身体の使い方を覚えるトレーニングなど、どの競技にも生かせるプログラムを実施しています。
オリンピック競技の修了生は複数競技で年代別日本代表に選手されるなど、複数の選手がパリ2024オリンピック競技大会を目指せるところまで育ってきています。ウエイトリフティングでも、転向してわずか1年弱で年代別代表に選出されている選手もいます。
私は中学校時代には陸上部に所属していて、トレーニングの一環としてウエイトリフティングを始めました。「ウエイトリフティングで日本一になろう」と声をかけられ、とてもワクワクしたことを覚えています。まずは3年間やってみようという気持ちで競技転向を決めましたが、結果的にオリンピック出場することが出来ました。日本では、幼少期から1つの競技を長く継続している選手が多いですが、色々な競技を経験してみることは大変意義のあることだと思っています。チャンスはどこに転がっているかわかりません。自らチャンスを掴んだことで、可能性はより広がります。ぜひ新たな扉を開けてほしいと思います。

指宿氏
パラリンピック競技の検証プログラムでも、競技毎に様々なプログラムを行っています。陸上競技では、アスリートとしてのマインドセットやアンチドーピング教育や保護者向けプログラムなども行っています。選手を集めて行う合宿では、競技団体の育成指定や強化指定選手といったトップカテゴリーの選手との合同トレーニングを行い、良い刺激を受けています。また、各選手の居住地での日常的な指導も大切にしています。
みなさん多種多様な障がいをお持ちですが、自分の障がいに合った競技を知ることで、複数の競技でチャンスが広がる可能性もあります。実際、一般の陸上競技とJ-STARを通じて始めたパラ陸上を二刀流で行っている選手がパラ陸上の日本記録を樹立したり、高校球児としてプレーしていた選手が大学進学と同時にJ-STARでやり投げに転向したり、様々なモデルが出てきています。
普段の生活の中で、スポーツに触れる機会がない場合もありますが、先天性の障がいをお持ちの方、後天性の障がいを受障した方、また視覚障害をお持ちの方など、全ての方に前向きにエントリーしてほしいと思っています。



▼登壇者プロフィール
見延和靖 選手(フェンシング/エペ)
高校時代にバレーボールからフェンシングに転向。日本男子エペ個人で初のワールドカップ優勝。リオ2016オリンピックでは悲願の個人戦出場、6位入賞。2018-19シーズンは、日本フェンシング界史上初の年間王者に輝き、東京 2020オリンピックでは、団体金メダル獲得。

白子未祐 選手(7人制ラグビー)
小学校から高校までバスケットボールに親しむ。大学からラクロス選手として活躍し、全日本選手権優勝、U-22日本代表でアジア・パシフィック選手権を制した。2019年にラグビー競技を開始し、試合経験ゼロながら代表選手に抜擢される。東京2020オリンピック出場。

小松沙季 選手(カヌー/J-STAR 4期生)
バレーボール(V2リーグ)の現役引退後、新たな道へ進もうとしていた矢先に体調を崩し、両下肢麻痺に。思うように回復せず戸惑う日々の中、J-STARでパラカヌーに出会う。現在、J-STARプロジェクト4期生として検証プログラムに参加中。東京2020パラリンピック出場。

齋藤里香 氏(公益財団法人日本ウエイトリフティング協会・J-STARコーチ)
中学時代に陸上からウエイトリフティングに競技転向。
2008北京オリンピック6位入賞、全日本選手権大会では5回の優勝実績を持つ。
2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会では組織委員会アスリート委員をつとめた。

指宿立 氏(一般社団法人日本パラ陸上競技連盟理事 前強化委員長)
理学療法士。国際クラスファイアの資格を所有。
2020東京オリンピック競技大会ではチームリーダー(監督)をつとめた。